ページ番号1003978 更新日 2020年8月30日
犬はその習性により、縄張りの維持拡大やコミュニケーションの手段に「放尿」を使います。本能に根強く記憶された習性で、これを止めさせることはできません。そして、ひとたび地面に撒かれた液体を、100%回収することは、たとえ吸収シートなどを用いても物理的に不可能です。これが、条例による放尿の制限や回収の義務を規定できない、最大の理由になります。
しかし、実際に住宅地では、自宅の敷地、塀、駐車している自動車・二輪車、玄関付近の電柱、標識その他構造物にされた放尿跡の、不潔さと立ち昇る臭気に辟易して、大いに不満を抱えている方たちが、実に多いのです。公園にワンちゃんの散歩で訪れ、幼児向けの遊具に放尿させている人がいたとしたら、どう思われますか?
禁止されていないとは、許されているという事と同じ意味ではありません。そこには、飼い主の皆様がワンちゃんを飼養する楽しみと引き換えに守るべき「マナー」という、目を背けることの許されない不文律が課せられるのです。
平成22年2月に環境省から発行された、『住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン』をご存知でしょうか?飼い主の方と、これから飼い主になる方には、ぜひご一読いただきたいPDFファイルです。この11ページから12ページにわたり、ワンちゃんの散歩時における、飼い主が心がけるべきポイントが、記載されています。原文は下のリンクから飛んでいただければご覧になれるので割愛しますが、要点はこの通りです。
※尿の臭いを軽減させるため、あらかじめクエン酸やミョウバンほか、消臭成分などを水に溶かすような特段の配慮があれば、なお結構です。あとから来た別のワンちゃんが、そこに『追い掛け』することも防ぎやすくなります。
盲導犬など使役犬は、『ワンツー』という掛け声で排泄を促す訓練を行います。基本、外出時には事前に屋内で済ませることになっていますが、屋外で活動する時間が長い場合には当然に屋外でも排泄します。ユーザーさんは、共同訓練の中でその際の対処方法も学習します。
飼養する側にとって、癒しの効果や情操教育にも良いとされるペットの飼養ですが、時代と共に適切な飼養方法は変化していきます。飼い主の皆様には、今一度ご自分のワンちゃんとの散歩の目的と方法を見直して、問題点がある様でしたら改善の努力を行ってください。
自宅でトイレを済ませる躾は、大人になってからでも可能です。時間と手間はかかりますが、ペットを飼養することで得られる楽しみと引き換えに、現代社会から要求されている事なのだとの自覚を持って、臨んで頂けることを願っております。
もう、『犬は外で排せつするものだ』という認識は、過去のものになりつつあります。そのような時代の変化にもきっちり適応し、愛すべき可愛いワンちゃんを悪者にせずに周囲の環境にも配慮できる人が、ワンちゃんの飼い主として街中を堂々と散歩するだけの資格を得られるものです。
楽しく、正しく、周囲からも愛される、誇り高きペットライフを満喫しましょう。
環境課環境政策係
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